調和の稽古

先週は仕事の都合で稽古に参加できず。今日は暑くて武道館に着くまでに汗がだらだら。

柔術の稽古をするのには過酷な季節になってきました。

 

さて本日の稽古。

居合は大森流、英信流表を通しで。

剣術は試合口、陽之表に加え、演武のための稽古で長刀、小太刀、二刀などの稽古。

柔術は四留、互棒。

よりによって最初から手首を握られた状態で始まる四留は夏向きの技ではありませんが、学んだばかりで復習をしなければなりません。

 

学んでいる形や手数が多くなってきて、手順を追うのに集中してしまいがちですね。

でも基本を忘れないことが大切です。

鼠蹊部をゆるめ、どこにもチカラを入れず、体全体を連携して使うこと。

手順を追ってしまうと、どうしても手先や剣の動きに意識が集まります。変化が大きいところだからでしょう。

でも、その動きの土台である肚の動きやそれを伝えるための体全体の緩やかさを忘れてしまっては、チカラで何とかしようとしてしまいます。

技を生んでいるのは手先ではなく、体全体の調和です。それぞれの部位が全体の目的に合う動きをしないと技になりません。意識しやすい手先などの末端に集中するのではなく、全身を使うことが必要で、集中ではなく調和が大事なのだと(最近)分かってきました。

しかもそれは自分の体だけの調和ではなく、相手の動きとの調和でなければなりません。

全身の調和を感じながら、相手の動きに合わせて稽古するには、最初はゆっくり動かなければいけません。

ゆっくり丁寧に、剣や手先ばかりではなく、体全体の動きや相手との関係に気を配って稽古をしましょう。