自主稽古

 支部長不在のため自主稽古になりました。支部の門人の持ち回りで稽古の様子を報告いたします。

 

 本日の稽古は、居合と柔術を中心に行いました。

まず斬撃。手の内から、肘、肩、鼠径部など、全身のいろいろな感覚を感じながらゆっくりと斬撃をしました。今日は、いつもより刀が重く感じました。肩もガッチガチで、変な力が入っていることを感じました。それは、手の内が甘いからなのです。手の内は、ぎゅっと握りすぎず、小指と薬指と親指と掌の端っこで軽く抑えるように持ちます。でも掌が大きいと掌と柄の中に空間ができます。その空間が不安定で、いつも手の内を意識しながら斬撃の稽古をしていますが、なかなかうまくできません。何本か、斬撃の稽古をしましたが、今日の私は、ずっと刀が重たく感じました。

そのあと、大森流を通しで行いました。目線、肩、鼠径部のゆるみ、体の中心、半身、遠心力、鞘手の指など、いろいろと気を付けるところがあって、気持ちは大忙しですが、顔は平静をキープ。質を高めるために、日々、稽古です。

続いて、演武会に向けての稽古です。大森流の初発刀、流刀、勢中刀、抜打をしました。すべてそれぞれに難しいのですが、なかでも流刀が難しく、抜付の時が一番緊張します。本番は、館長の後ろで演武を行うので、3人で三角の体系になり、リハーサルのようにしてみました。演武会では、私たちの前に館長がおられるので、気持ちの面では安心ですが、館長と違いすぎないように丁寧にひとつひとつ頑張ろうとあらためて思いました。

最後に柔術の稽古です。いつもは履型を稽古しながら演武会の演目を行うのですが、本番まであまり日もないため、今回は演武会の演目に集中して稽古しました。兄弟子は、私たちの稽古相手になってくださり、何度も受け身をとってくださいました。相手との心のつながりを感じ、体の中心、鼠径部のゆるみを意識しながら、丁寧に稽古をしました。

 熱田神宮での奉納演武会まであと数日。どれだけ磨きをかけられるかわかりませんが、みんなで『つながり』を大切にしながら、がんばりたいと思います。