雨は嫌いではないのですが、毎日雨ばかりだと傘を持ち歩くのが面倒ですね。
4年間住んだフランスでは、なぜか皆さんあまり傘をささなかった。
それなりの雨でもフードをかぶるだけ。
私の住んでいたのは北部の海岸沿いの街で、風が強かったせいもあるのかと思っていましたが(傘が吹っ飛ぶ、壊れるを繰り返した)、何度か訪れたパリでもそうでした。
フランス人って面倒くさがり?
今日の稽古は雨も上がって、自転車で快適に道場へ行くことができました。
脚力を使わないように、と自分でも指導をしていましたが、実は自分自身がしっかり脚力を使っていたという衝撃?の事実を噛みしめて稽古をしています。
大森流では正座から技が始まるのですが、ここで脚力を使っていました。
抜刀するときは体を前傾していき体を開いて抜付けをします。
これまで前傾するときに股関節の緩みだけではなく、太ももの筋肉も使っていたのです。
脚力を使わず股関節の緩みだけで前傾していけば、お尻はずっと足についたままのはず。
体を前傾していくと、どこかでバランスを崩すので、その時に抜刀になるのですが、それを待たずに自力で体を浮かせて、バランスを崩すように仕向けているのです。
脚力を使っている証拠となります。
これは、礼法の稽古の際に教えていただいたことでした。
悲しいかな、寄る年波でお腹が出てきたので、脚力を使わなくても股関節を緩めていくとお腹が太ももに載ってしまって、結果としてお尻が浮いてしまうのですが。
これは体形の問題であって、数年前のスリムだった頃なら、太ももにお腹がついても尻は浮かなかったはず(ダイエットしなければ!)。
出来るだけ最後までお尻を浮かせないように、と心掛けると左刀も右刀も少し技が変わってきた気がします。抜付けまでの時間が短縮されたような。
おまけに立って稽古をする大石神影流でも少し楽になった気がします。
要するにここでも無駄な脚力を使っていたことになりますね。
脚力を使っていないと思っていても、実はしっかり脚力で動いていたということです。
思い込みは激しくない方だと自己認識しているつもりですが、そんな奴に限って自分を分かっていないという例証にもなってしまいました。
謙虚になるって、実はとても難しいことなのでした。
自分はダメダメと思っていても、思っている以上にダメダメと認識すべきなのです。
でもこれが楽しいのですから、困ったものです。