刀が導く

居合は刀を扱います。触れれば切れる刃物を自在に扱うための身体の遣い方を居合稽古で学びます。

斬るためには刃筋を通す必要があります。力を掛ける方向と刃筋がそろっていればまっすぐに斬ることができます。刀を自在に扱うというのは、いろいろな刃筋に対して力を掛ける方向を間違えずに扱うということになるはずです。

また、刀は長大です。物打だけでなく、切先や柄に近いところを利用したり、鎬で受けたり様々な使い方ができます。間合や相手との攻防でそれらを使い分けます。

自在に扱うとは、刀の有効な部位を使うことでもあります。

 

つまり刀が主になり、身体は従になります。刃筋や使う刀の部位をよくわきまえ、刀が有効に働くように心身を遣わなければなりません。

そのためには、感覚を磨かねばなりません。

そのためには、力技であってはいけません。いわゆる糞握りと言われるように柄を握ってしまうとそこで感覚がロックされてしまいます。身体のセンサーを有効に働かせるためには、優しく刀を扱わなければならない。

 

これは居合だけではなく、剣術や柔術でも同じです。少なくとも貫汪館で学ぶ居合、剣術、柔術の身体の遣い方は同じなのです。

 

刀という長大な刃物を扱う居合では、精妙な身体の動きを求めます。

それは刀が導いてくれる動きなのです。