ゆっくりの努力

5月10日日曜夜の稽古


よいお天気でした。(電動)自転車で快適に武道館へ。楽チン。

今日は3人での稽古です。


最近の私の中のトレンド?で、英信流から稽古を開始。

といっても、お二人ともまだ初心レベルですから、歩法と斬撃を十分に稽古するところから始まります。そけい部をゆるめることがまず最初の課題です。

現代日本人の歩き方は、接地足で地面を蹴ります。接地足の膝は伸びてしまいます。

でも貫汪館での歩法は地面を蹴りません。そけい部をゆるめることで、股関節を屈曲させて前進しています。本当は股関節だけではなく、両足の膝も足首もゆるめなければならないのですが、それは追々。まず股関節の屈曲が普段の歩行と異なるので、意識して取り掛からねば身につきません。

私も日々、地面を蹴らないように股関節の屈曲で歩くようにしています。

最近は意識レベルが進んで足首まで可動域を意識できるようになりました。

膝の使い方が私には一番ムズカシイ。


斬撃の際には、刀を持ち上げると同時に体全体が持ち上がってしまいます。これも要注意。

むしろ、そけい部をさらに緩めることで生まれる体の沈む作用を利用して、刀が持ち上がるというイメージですね。それから大きく一歩踏み出して斬撃です。ここでも注意事項。

つい、切り付けようとして腕を伸ばしてしまいます。私も剣道癖が抜けず、苦労をしました。肚を中心に刀が廻っているんです。肘は伸びない。


そんな指導をしながら、一緒に何度も斬撃の稽古。これだけで一時間などあっと言う間に過ぎてしまいます。いけね。


続いて初発刀。

超スローでお見せします。で、やってもらうと抜刀の瞬間が早くなってしまう。せっかく緩めたそけい部にも力が入り。ムズカシイですねぇ。よく分かります。

苦しくなって早い動作になってしまうんです。でも頑張ってゆっくり抜いてください。

苦しいのを耐えてゆっくり動く。そのような稽古が意識を変えてくれるのだと思います。

私も超スローでお見せしましたが、あれが私の現在の限界です。あそこまでしか耐えられない。少しずつゆっくり出来るようになって、自分の体と心を使えるようになるのです。

以前に比べてずいぶん楽に動けるようになってきました。


以前に空手(太極拳?)の老先生に声を掛けられました。その先生もお弟子さん達には、ゆっくりゆっくり動けと指導していると言われていました。私がそれを抜刀術で苦心していたのを見られて声を掛けてくださったのですが、よい稽古だから頑張りなさいということでした。

幕末明治に活躍した山岡鉄舟という剣の大家がいます。竹刀剣術で大成をした人で、一刀正伝無刀流という流派の開祖です。七日間立ちきり稽古など激しい稽古で知られた流派なのですが、鬼籠手を着けた伝統的な形稽古をする際は、非常にゆっくり動いていたそうです。

早く動くと殴られたとか。ゆっくりでも激しい指導ですね。私は殴ったりしません。

武蔵も(武蔵はやっぱりよく引用してしまいますねぇ)「太刀はふりよき程に静かにふる心なり」と書いています。


心してゆっくり動きましょう。


大石神影流の稽古もしたのですが、今日はこの辺で。

最後に私だけ一人で横雲、稲妻。みんなで初発刀を抜いて終了です。



                        平成27年5月13日

                     (下書き保存のままでした)