出雲大社奉納演武

10月19日日曜 出雲大社での奉納演武

 

昨年に続き、2回目の出雲大社での奉納演武です。

18日午前、ギリギリで間に合った紋付きを持って、レンタカーで一路島根へ。

少し早めに着いたので、ホテルのある出雲駅周辺を散歩しました。

夕日がまぶしい。つまり、大阪のように高い建物がなく、広い盆地なので太陽の光を遮るものがないのです。車を運転している人を見ると、手を目の前にかざしたり、座席を後ろに引いたりしていましたが、不思議とサングラスをかけている人がいない。アメリカでは、同じ状況でほとんどの人がサングラスをかけていました。ま、白人は目も弱いので仕方がないのかもしれませんね。それにしても、島根でもサングラスが流行っても良さそうなものです。商売になるのでは?

夜も早く、夜9時を過ぎるとほとんどの店が閉まってしまいます。夜が静かで長い。健康的ではありますが、旅行者には手持無沙汰です。

 

寝付けない夜を過ごし、6時半から参拝です。普段なら入れないところまで入れてもらいます。これだけでも来た甲斐があります。

 

でも本番は演武にあります。演武は、・・・勉強になりました。

いろいろ失敗もし、兄弟子にも迷惑を掛けました。

帰りの車中で反省をしました。一言で言うと心が浮ついていました。周りと合わせようと周囲を窺っていたり、一つ一つの形を演武する前に形の名称を宣言してくれるのですが、普段気にしていない(!)形の名称を聞くと、「???」と頭の中で混乱したり、畳が滑りやすく気を付けなければいけなかったり。でも、それらの一つ一つにとらわれてしまって、自分を置き去りにしていました。肚で受け止めればいいのに、意識が頭の方へ上ってきていました。まだまだ修行が足りませんね。それに形の名前ぐらい覚えておかないと!

 

でも楽しかったのは何故でしょう?

清々しい雰囲気の中で演武が出来たから?直心影流薙刀術の先生方とお近づきになれたから?師匠や師範、兄弟子の素晴らしい演武を見れたから?皆さんといろいおしゃべり出来たから?昇段の免状を頂けたから?

つまり、反省も含めてすべてのことが良い経験であると自分で分かっているのだと思います。

 

それらを噛み締めるべく、思い立って夜の稽古を行いました。

今日の奉納演武をそのままもう一度取り組むのです。演武を再現するように。

その上で、心の静め方を考えました。普段の意識が大切ですが、その工夫はまた今度。

 

最後に、横雲と稲妻を抜いてお仕舞いです。

 

                       平成26年10月19日