八幡宮と先達

9月28日日曜夜の稽古

 

昨日は末っ子の運動会。一日外にいたので疲れました。

今日は朝から八幡市まで。石清水八幡宮へお参りに行きました。

伊勢・出雲にならぶ有名な神社です。

石清水八幡宮というとやはり「徒然草」を思い出します。

第五十二段に、仁和寺の法師が石清水八幡宮にお参りに行き、山のふもとの極楽寺と高良神社を八幡宮と思い込み、山にはのぼらずに帰ったというお話があります。兼好法師のコメント「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」。ちょっとしたことでも案内者がいるほうがいいという意味です。

現代に生きる私は幸いに「徒然草」を読んでいたし、ケーブルカーもあるので迷いませんでした。閑静なよい雰囲気の神社でした。

ケーブルカーの往復チケットを買ったのですが、帰りは徒歩で下山。石清水社もお参りしました。天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)をお祀りしていました。天御中主命といえば、古事記や日本書紀の最初に出てくる天地を作ったと言われる神様です。こんなところに祀られているとは。

それから高良神社。失礼とは思いますが、由緒ありそうではありますが、この大きさの神社を八幡宮と間違えるか?と思いましたです、はい。

 

さて、稽古の話です。

先日の昇段審査でいろいろ考えさせられました。心が落ち着いていないと武術になりません。心を落ち着かせるためには、臍下中心で動かなければなりません。臍下中心で動くためには、姿勢が大切です。それに呼吸ですね。

ということで、大石神影流の素振りから始めます。

これは、呼吸と姿勢を正すよい稽古になります。おまけに臍下の意識も養える。

 

実はこの一週間、姿勢を意識して過ごしました。

仕事中や何か他に気を取られていると姿勢が崩れます。また、歩き始めの一歩目や立ち上がるときなど、姿勢が崩れるようです。臍下で動けていない感じ。

しっかり心を落ち着けて、姿勢が崩れないように意識することが大切なようです。

稽古の際には、上段や脇構などに構えるとき、一歩を踏み出すとき、刀を振るとき。

こういうときに、心が上擦り、姿勢が崩れます。ゆっくり丁寧に稽古をしなければなりません。

 

姿勢と呼吸と臍下の関係は、とても深いようです。もっと研究が必要です。

貫汪館には師匠や師範、兄弟子という「先達」がいらっしゃいますので、迷わず目的地に行けると思うのですが、各人の努力も必要なんです。

 

                        平成26年9月28日