最終日は体験者を交えて

8月15日金曜朝の稽古

 

朝8時の段階で室温が30度ありました。暑い。日差しが強く、蒸します。暑い。

でも、今日はお盆の特別?稽古の最終日。張り切って稽古に臨みます。

でもって、体験の方が来られました。こんな暑い日にご苦労さまです。

 

という訳で、今日は体験の方のために、説明を多く交えながらの稽古です。

まずは、大石神影流の構えや素振り、試合口など体験してもらいました。剣道をやられていたということですが、体の遣い方がまったく異なることを理解して頂けたと思います。大石神影流が幕末剣術界に与えた影響は極めて大きいのですが、現代剣道には道具にしか、その影響が残っていません。多くの流派剣術があったのに、現在はたった一通りの「剣道」しか残っていないのは残念なことです。

 

いろんな形(手数って言います)が残っていることを説明して、次は無双神伝英信流。

礼法、歩法、斬撃をしばらく稽古してもらいました。歩法がムズカシイようです。

斬撃も思わず剣道の振りになってしまいますね。

初発刀も例によって超スローをお見せして、はい一緒にどうぞ。…ムズカシイですねぇ。体を遣うのって本当にムズカシイ。

英信流も業の体系を説明しながら、代表的?な業をお見せしました。

 

残念なのは、やはり大小詰の説明です。柔術的技法を使う業の体系です。

私は柔術の素養がないので、この大小詰が楽しいのですが、まったく使えないのです。これまで私を指導して下さった本部の兄姉弟子や、横浜支部長なら、その不思議な感覚を体験させてあげることができるのに。私が初めて本格的に大小詰を教えてもらったときに、横浜支部長に相手をして頂きました。横浜支部長の刀の柄をしっかり持って、決して動かされるまいと頑張っていればいるほど、コロコロと転がされました。投げ飛ばされるといった力を感じることなく、自分が勝手に転がっている感覚。なんで転がっているのか分からず、何度も転がしてもらったことを覚えています。面白い体験でした。

あれを体験させてあげたい!と思うのですが、まだ私レベルでは無理なのです。

一人で稽古していても、よく分からないので、稽古もままならず。

師範には、赤ちゃんをそっと抱くように、とか説明を受けましたが、目の前に力いっぱい刀の柄を押さえている師範を見て、赤ちゃんを想像できません。

要するに意識の問題、心の問題なのです。

これが課題ですね。

 

先般の合宿でも柔術の稽古では、兄姉弟子の三人がかりくらいで、教えて頂きましたが、妙なところに力が入ってしまって、結局よく分からず。

柔術は本当にムズカシイ。相手がいるので、業が効く効かないが一発でわかるのです。誤魔化しは通用しない。

 

ま、そんな心と体の連携を学ぶ場が、貫汪館の稽古になります。

あっという間の二時間でした。また機会があれば、お越しください。

 

これで五日間のお盆稽古は終了です。これまたあっという間のお休みでした。

明日は休日出勤のため、稽古はお休みです。

これだけ休んでしまうと、仕事に行きたくありませんが。

 

                         平成26年8月15日