胴体の力

8月11日月曜朝の稽古

 

昨日は大阪全域で大雨暴風警報が発令され、武道館も臨時休館となってしまったので、一日家で過ごしました。ぼんやり過ごすのも楽しいです。

 

9日土曜からの9連休です。といっても、16日には休日工事の確認に出勤するのですけど、それにしても長い休みです。子供たちも大きくなったので、遊びに連れだす必要もなくなりました。毎日稽古する環境が整っています。

 

さすがに世の中もお休みのようで、第三武道場は我々だけでした。

大型扇風機を回して、赤がねさん用に鏡をど真ん中へデンと据えて稽古です。

 

まずは大石神影流。礼法、構え、素振りの稽古。

素振りは家でも稽古できるので、ゆっくり丁寧にやってみてください。肚から動くという意識を持つことが肝要です。肩を使わない。

 

試合口。張るのがムズカシイですね。するどく短い呼気に合わせて張ってください。まだ手の内がしっかりしません。余計な力を必要とする握りになっています。工夫をしてください。

 

小刀。扱いやすい短さですが、入り身で間を詰めるのがキモです。果敢な心が必要かと思います。

 

ここで一息入れてもらっている間に、私は長刀(大石神影流)と六尺棒(渋川一流)の稽古を。ここのところ雨ばかりだったので、棒を持って来ることができませんでした。六尺棒では突く位置があいまいですが、何とか覚えていました。忘れないように稽古を積まねば。長尺の武器を使うと体の遣い方の稽古にもなるようです。

 

無双神伝英信流の稽古。初発刀を繰り返してもらいます。抜くのに精いっぱいで、抜いた瞬間に剣先が落ちてしまっています。抜くのではなく、抜けるのです。体を左右に開くことで刀が抜けて斬り付けが出来ます。抜くのが目的ではなく、体を開いたことによる結果が抜きつけになります。その過程で抜けているのです。工夫が必要です。私も考えてみますが、自分でトライアンドエラーを繰り返すしかないと思います。

斬撃でもいくつか指導をしました。インプットが多すぎるとアウトプットできなくなります。しばらく独習を重ねてもらいます。

 

その間に私は、大森流、英信流表、太刀打、詰合を居合刀で通しました。

指導の中で、思わず「胴体の力を末端の刀に伝えるために、伝達経路である肩、腕、手指の力を抜かねばならない」と言いました。言った自分にびっくりです。なるほど。胴体の力が最初なんだ。その意識で、大森流から詰合まで通してみたわけです。

昨日も力の抜け方が一段進んだように感じましたが、今日はその意識がよりクリアになった気がします。言葉にしたことで、理解が進んだのかしら。

いやいや。まだまだ。ぬか喜びは禁物です。

でも、方向性としてはよいのではないかと思っています。

思わず口から出た言葉でしたが、これまで受けてきた指導や稽古での感覚を通じて意識の底のほうで感じてきた感覚が言葉にまとまったというように考えています。

胴体の活かし方について、工夫をしてみます。

 

最後は横雲と稲妻を抜いておしまいにしました。

 

                       平成26年8月11日