ギヤを落とす

8月9日土曜午後の稽古

 

蝉が鳴きやむくらいの大雨です。稽古に出かけます。どうしたって足元は濡れるので、サンダルで出かけます。武道館に到着してから、暴風警報が出たら閉館しますと言われてしまいました。すでに大雨警報が出ているらしい。足を拭って稽古開始。

今日はめずらしく一人での稽古です。

 

大石神影流から。陽之表、裏、三学円之太刀まで。

納得できなければ、同じ技を繰り返して稽古します。

腕で刀を扱わないように。肚から肚から。肩を上げないように。上から見下ろす意識で姿勢を整える。呼吸に乗せて。

といったことに気を配りながらの稽古です。

 

次は無双神伝英信流。大森流、英信流表、太刀打、詰合まで。

抜きつけではまだ握りこむと注意されています。腕で振ってしまっているとも。ですので、力をもう一段抜けないかを確認しながら稽古しました。ゆっくり体を動かします。ゆっくり動かすと上半身の表側なら力の入り具合が意識できます。でも、裏側(背中側)や下半身の力を意識するのはムズカシイですね。ですが、少しずつ意識が出来るようになるようです。注意を続けることが大切ですね。

少しだけ力を抜くことが出来ました。ギヤを一段下げることができた感じ。

普通はギヤを上げていくようにすると思うんですが、貫汪館ではギヤを下げる方向へ持って行っています。ですので、日常生活よりもゆったりと体を遣っている。

この体遣いのまま、普段の生活を送ることが出来れば、武術を学んでいる意義も高まると思うんですが、なかなか忙しい日常生活に活かせません。ま、これも注意を続けることでしょう。以前よりは格段に普段の生活に武術を取り入れている…気がします。

 

体の遣い方を学ぶのは面白い。意識と呼吸と体を整えていくのは気持ちがいい。

ですので、つい夢中になってしまいました。

 

蝉がうるさく鳴き始めました。雨も上がったようです。

よい稽古ができました。

 

                         平成26年8月9日