「泉に及ばざれば、なお井を棄つとなす」

6月29日日曜夜の稽古

 

大阪は午後と夜に大雨が降りました。午後は妻と地下街にいて、夜は稽古の最中でしたが、終わるころには雨が上がって、事なきを得ました。

子供の頃は夏には夕立があったものですが、最近の雨は夕立というには激しすぎるように感じます。アメリカではサンダーストームというのがあって、身の危険を感じるほどの大雨と雷でしたが、それに近いものがありますね。

 

さて、今日は稽古はじめに出雲大社で演武する予定の五本をいきなり抜きました。今から準備です。いつもこういうイベントごとがあって集中的に稽古して、一段レベルアップをするというサイクルになっています。いや、レベルアップできるように頑張っていると言ったほうがいいかも…

 

なかなか昨日言われた肚を働かせることが出来ません。今日も妻との外出中に、呼吸と肚の具合を意識していて、妻の問いかけに生返事。家庭の危機まで賭けているのにうまく働いてくれません。なかなかムズカシイ。

 

それで今日はみんなで肚を意識して素振り、斬撃の稽古です。それから初発刀。肚を縦に働かせるのは出来るような気がしますが、開くというのがムズカシイですね。

まだまだ研究を要します。

それから、刀を持つとつい斬りつけようという思いが働くようです。それが肩や手に出てしまう。特に相手を立てて稽古をする大石神影流では顕著ですね。私自身が以前に比べれば格段に良くなったと自賛していましたが、まだまだ貫汪館で認めてもらえるレベルではありません。心して稽古しましょう。

 

「井を掘ること九軔(きゅうじん)、しかも泉に及ばざれば、なお井を棄つとなす」はどれほど深く掘ったと思っていても、水の湧くところまで掘らないと意味はないという戒めの言葉です。何事も中途半端で終わってはいけません。

 

最後にやっぱり横雲と稲妻で稽古おさめ。やっぱりムズカシイ。

 

                        平成26年6月29日