「学は及ばざるが如くせよ」

6月8日日曜夜の稽古

 

パソコンの調子が悪く、更新が出来ませんでした。おまけに私の体調も優れず、にも関わらず9日月曜は出張に出たため、なかなかツライ週明けでした。

 

さて、8日の稽古は4人での稽古でした。

すこしずつレベルが異なるので、私も忙しい。万遍なく見ているつもりですが、見られていなくても自分の工夫をしてほしい思います。

私も指導方法を工夫しなければなりません。

たとえば斬撃まで稽古して、そけい部の弛みが不足していることが分かれば、礼法に戻ってやり直す。三歩進んで二歩下がる。そういう稽古が必要です。

ひたすら初心に戻って倦まず怠らず。

 

思い返せば、私自身の稽古がそうでした。何度も繰り返し繰り返し稽古をして、先に進んで、また戻る。新たな気づきを得たら、また戻る。出来なくなって、また戻る。だから一度にたくさんのことを教えられると、まごついたものでした。

「聞くこと有りて、未だ之を行うこと能わずんば、唯聞くこと有るを恐る」という子路の心境ですね。

 

師匠も道標に、礼法の重要性、基本の大切さを説かれています。

私たちは今も礼法を行っていますし、坐る稽古もしていますが、師匠が大石神影流の礼法に苦労されていると言われるほど、我々は真剣に稽古しているでしょうか。

反省しなければなりませんね。

「学は及ばざるが如くせよ。猶之を失わんことを恐れよ」ということです。「学問をするとき、自分はまだ十分ではないという気持ちをいつも持て。しかも、得たものは失わないと心掛けよ」という意味になります。

 

ゆっくり真剣に稽古に取り組みましょう。

 

                        平成26年6月10日