剣術と棒術と居合術

11月9日日曜 講習会2日目


さわやかな目覚めでした。前日のヨガのお蔭でぐっすり眠れたのだと思います。

少し早すぎたので、ヨガで教えてもらった胸出し、胸回しをしました。特に胸回しが気持ちよかったので、念入りに。本来のヨガは最後に行う瞑想が目的だそうなので、私の取り組み方はよくないのかもしれませんが、心と体が気持ちいいと感じていることなので、悪いことはないんじゃない?と思うことにします。さて、気分も晴れ晴れで出発!とホテルを出ると…雨でした。


いきなり三学円之太刀から。二刀、小太刀、槍合、長刀合。久しぶりにお会いした兄弟子にきめ細かい指導を受けながらの稽古です。でも、たった二回ずつ!

師匠が六代宗家から受けた指導は、だいたいこんな調子だったようです。私はこれらの手数を一度は学んでいたのでどうにか稽古になりましたが、厳しい稽古ですね。


この後、防具をつけた稽古に。

私は例によって二刀を執ります。まず最初に木銃をもった師匠と稽古です。師匠は銃剣道七段の先生でもあります。大変です。突きが飛んできます。怖いです。小刀で、突きに来た木銃を叩いて大刀で面を狙いますが、なかなか拍子を合わせることができませんでした。

一刀でも相手をして頂きましたが、入り身なんて出来ません。

たくさん突かれましたが、楽しかった。あれこれ工夫をしていきたいですね。

防具稽古のつもりで手数稽古を行い、手数稽古のつもりで防具稽古が出来なければなりません。ここでもやっぱり心の問題。


昼食後には、オーストラリアの大男が相手になって、渋川一流の半棒、大石神影流の天狗抄、英信流の大小詰。


大男が持つと半棒もshort stickでしたが、器用に扱います。私も数えるほどしか稽古したことがありませんでしたが、それでも私のほうが経験もありますし、師匠の日本語の説明も分かるので、大男に英語で!教えておりました。しかし、実は教えられていたのですね。

体の遣い方に力みがなく、心も素直に私のいうこと、やることを見てとるので、ムズカシイ動きも一回で出来るのです。スバラシイ!ブラボー!!…私のほうが出来なかったりしました。


天狗抄は、他流攻略法をまとめた体系になっています。とてもシンプルな業の数々。

そうじゃないと防具稽古では通用しないのだと思いました。


で、大小詰。体重145キロの大男を体重85キロ(公称)の私が転がすのです。無理でしょ。

転がされるのは簡単でした。踏ん張りも効かず、あっという間に組み敷かれました。

転がすほうは、相手も気を遣って自分から転がってくれたところもありましたが、よい稽古が出来たと思います。いろいろなことを試してみたのですが、相手も坐るのが大変なのに付き合ってくれました。 I appreciate you helping me so much.


師匠や兄弟子と稽古をすることが上達の早道だと考えていましたが、前回の横浜稽古会で劇団の方との稽古や、今回の大男との稽古で考えを改めました。お互いに相手を認め合い、協力して業を探究するという方法も取れるのです。もちろん師匠や兄弟子に探究の成果を見てもらわねばなりませんが。

無双神伝英信流の先達である植田平太郎先生は、剣道の大家でもありますが、初段の者が相手でも指導をするという立場では稽古されなかったそうです。


あっという間の一日でした。ヨガや呼吸、新しい形。また稽古しなければならないことが増えました。大変だぁ。

フランス娘を拾って、一路大阪へ。

そこへ、最後のハプニング。高速道路で助手席側の窓ガラスが大破しました。

幸い、フランス娘も私も怪我はなかったのですが、警察に事情を説明して、レンタカーを交換してもらって。フランス娘にとって忘れられない思い出?になったと思います。私も、こんなトラブルに巻き込まれた?のに、意外に冷静に対処できたのは、ヨガ呼吸の成果でしょうか。それとも疲れていて反応できなかっただけだったりして。

二人を家まで送って帰宅は0時過ぎ。


いやはや大変な二日間でございました。

もうレンタカーで広島へ行くのはやめようと固く心に誓ったのでありました。

ビールも飲めませんもんね。


                           平成26年11月11日